コスモスクランブル（1998年生、母エンプレスエリー）

コスモスクランブル（1998年2月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のサクラチヨノオー（当時13歳）と交配したエンプレスエリーが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地22戦2勝2着2回、中央障害9戦2勝2着2回、地方1戦1勝。2003年の三木ホースランドパークジャンプステークス(障害3歳以上オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、谷川牧場から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、谷川牧場から「ひだかトレーニングセールサラブレッド3歳」に上場され、ビッグレッドファームによって2,625万円で落札された。

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

11月4日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

11月12日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月25日、中1週で迎えた3戦目は、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

12月16日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3歳（2001年）

2月11日、中7週で迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したエアスムースを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

2月18日、連闘で迎えた6戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったタニノデスティニーにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

3月3日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のナスノスモーキイに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

3月24日、中2週で迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

10月2日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップマース賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のアサギミキオーに2馬身の差をつけて久々の実戦を物にした。

10月14日、中1週で迎えた10戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の姫川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の渡利特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月1日、中1週で迎えた13戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2001ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の猪名川特別（阪神芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタマモスプリングを上がり1位の末脚で3/4馬身差し切って勝利をモノにする

4歳（2002年）

1月14日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（2戦2勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

2月10日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田稔騎手（3戦2勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた17戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた18戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

9月21日、約5か月の休養明けで迎えた21戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の加治川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って11着に終わった。

10月12日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。7頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて7着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた23戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の西郷特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

5歳（2003年）

2月16日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 小雨）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。7着に敗れた。

3月8日、中2週で迎えた25戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のフレノバクシンに半馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

3月23日、中1週で迎えた26戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3140m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。11着に敗れた。

9月6日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた27戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内曇/稍重）に57kgの軽斤量で出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のサムライワールドに2馬身半の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

9月27日、中2週で馬体重を前走からさらに14kg減らして迎えた28戦目は、障害3歳以上オープン（中山障害芝3210m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から24kg戻して迎えた29戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3140m 晴）に出走。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。3着に入った。

12月28日、中1週で迎えた30戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩崎祐己騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、勝ったエイシンエーケンから1馬身差の2着に敗北した。

6歳（2004年）

7月31日、約7か月の休養明けで迎えた31戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、勝ったデモリションマンから7馬身差の2着に敗北した。

8月21日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデJ・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。8着に敗れた。