スコルピオンキッス（2004年生、母スティンガー）

スコルピオンキッス（2004年5月1日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「サソリのキス、サソリが刺すこと」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時12歳）と交配したスティンガーが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。戦績は、中央平地14戦1勝2着5回、地方5戦5勝。主な勝ち鞍は2009年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

7歳のとき、社台ファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、カミイスタットによって724.5万円で落札された。

社台サラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

6月16日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず13着に敗れた。

12月11日、約6か月の休養明けで迎えた2戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上D6一（園田ダート1230m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマジックトゥラヴに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2008年）

1月4日、中2週で迎えた3戦目は、4歳以上D5一（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るアンティシペイターを次元の違う末脚で半馬身差し切って圧倒的人気に応えた。

1月22日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上D1一（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモエレペガサスに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

2月11日、中2週で迎えた5戦目は、松浦聡志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C5一（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエリモセレナードに5馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

2月27日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上C2二（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は田中学騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のスガノオペラに2馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

5月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から23kg増やして迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、トーセンマキシマムに半馬身交わされて2着に敗北した。

6月8日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

9月7日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

9月28日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したエーシンドゥベターにハナ差届かず2着に甘んじた。

11月22日、中7週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

5歳（2009年）

1月25日、中8週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたクールフォーマ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

2月15日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

4月12日、中7週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（6戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったトーセンクロスに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4月25日、中1週で迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 雨/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたテイエムゲンキボ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月16日、中2週で迎えた16戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月7日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（7戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のクラッチヒットを半馬身振り切って優勝

11月7日、約5か月の休養明けで迎えた18戦目は、A.クラストゥス騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず7着に終わった。

12月5日、中3週で迎えた19戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。