トーセンクロス（2004年生、母Ballerina Princess）

トーセンクロス（2004年5月15日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋十字架」。毛色は鹿毛。種牡馬のBroad Brush（当時21歳）と交配したBallerina Princessが19歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地18戦4勝、地方11戦1勝2着1回。2012年の川崎スパーキングスプリント(A1以下)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

8月13日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

3歳（2007年）

7月29日、約11か月半の休み明けで迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のトライデントに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

10月20日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

11月24日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた4戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた5戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

5歳（2009年）

1月25日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

2月15日、中2週で迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

4月12日、中7週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスコルピオンキッスに2馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

6歳（2010年）

1月23日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

3月28日、中8週で迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月17日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のゴールドエンデバーを3/4馬身振り切って3勝目を挙げた。

6月26日、中9週で迎えた12戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に敗れた。

12月5日、約5か月半の休養明けで迎えた13戦目は、A.クラストゥス騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

7歳（2011年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の初日の出ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でA.クラストゥス騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

2月27日、中7週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月23日、中7週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、最後はカフェマーシャルと並んで4着同着となった。

6月5日、中5週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長く末脚を持続させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のメイショウヤワラに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

8月15日、中9週で迎えた18戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい14着に敗れた。

10月22日、中9週で迎えた19戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

8歳（2012年）

1月17日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から11kg増やして迎えた20戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、ガーネット賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

1月23日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた21戦目は、砂子特別（川崎ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したタマモスクワートを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

2月23日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦の如月特別（浦和ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

3月20日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の春分の日特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎駿騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

4月20日、中3週で迎えた24戦目は、北極星賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で石崎駿騎手（4戦0勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では稲妻のようなを披露し、3着に入った。

5月10日、中2週で迎えた25戦目は、アルクツールス賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で石崎駿騎手（5戦0勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

6月7日、中3週で迎えた26戦目は、’12メトロポリタンジューンカップ（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石崎駿騎手（6戦0勝）。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

6月12日、連闘で迎えた27戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、川崎スパーキングスプリント（川崎ダート900m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のバロズハートに1馬身の差をつけて5勝目を手にした。

7月20日、中4週で迎えた28戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、S3の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 小雨/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

9月6日、中6週で迎えた29戦目は、舞岡特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は坂井英光騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。競走中止となった。