バロズハート（2005年生、母ビッグラブ）

バロズハート（2005年2月24日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「米・ケンタッキーダービー馬（バーバロ）より＋心」。毛色は栃栗毛。種牡馬のアフリート（当時21歳）と交配したビッグラブが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）田淵牧場。戦績は、中央平地20戦5勝2着3回、地方19戦0勝2着1回。2012年の川崎スパーキングスプリント(A1以下)で2着に入った他、2011年の’11ムーンライトカップで3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池上昌弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

12月16日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフラッグラッシュを半馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（2008年）

1月19日、中4週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黒竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

5月11日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のわらび賞（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた4戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月1日、約5か月の休養明けで迎えた5戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

11月16日、中1週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 小雨/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフォーミュラーワンに6馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

12月14日、中3週で迎えた7戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 曇/重）に出走。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

4歳（2009年）

1月25日、中5週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、アバレダイコに半馬身交わされて2着に敗北した。

2月15日、中2週で迎えた9戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、プロフェッショナルに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

5月30日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

7月4日、中4週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、スズカフレームに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

7月19日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のパワーストラグルに1馬身1/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月16日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

10月31日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg絞って迎えた14戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の飯坂温泉特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のハジメレンジャーに3馬身半の差をつけて制した。

11月15日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の東北ステークス（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のアドマイヤマジンに1馬身3/4の差をつけて5勝目を手にした。

12月26日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦2勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

5歳（2010年）

2月6日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（中京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

3月28日、中6週で迎えた18戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（3戦2勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に終わった。

8月28日、約5か月の休養明けで迎えた19戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

9月20日、中2週で迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 雨/良）に出走。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

12月1日、中9週で迎えた21戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、S3の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた22戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、S3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

12月29日、連闘で迎えた23戦目は、Jpn1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は今野忠成騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き14着に終わった。

6歳（2011年）

4月21日、約4か月の休み明けで迎えた24戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、’11ブリリアントカップ（大井ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた25戦目は、緑風賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天与の勝負根性で諦めることなく走り切り、3着を確保した。

9月8日、約4か月の休養明けで迎えた26戦目は、地方重賞のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた27戦目は、ドラマティックナイト賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

10月13日、中1週で迎えた28戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、’11ムーンライトカップ（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、3着を確保した。

12月1日、中6週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンの’11ロイヤルカップ（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

7歳（2012年）

6月12日、約6か月半の休養明けで迎えた30戦目は、川崎スパーキングスプリント（川崎ダート900m 雨/不良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（4戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったトーセンクロスにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

7月20日、中4週で迎えた31戦目は、S3の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（5戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

8月23日、中4週で迎えた32戦目は、葉月特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（6戦0勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり6着に敗れた。

9月6日、中1週で迎えた33戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、舞岡特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい8着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた34戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の東京中日スポーツ盃（船橋ダート1700m 曇/重）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

8歳（2013年）

1月31日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた35戦目は、多摩川オープン（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

4月16日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から20kg戻して迎えた36戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、週刊ギャロップ卯月杯（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

4月26日、中0週で迎えた37戦目は、北斗七星賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

6月11日、中6週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた38戦目は、川崎スパーキングスプリント（川崎ダート900m 雨/稍重）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた39戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、文月特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず7着に終わった。