イチノシンクン（1989年生、母ミエフアザラー）

イチノシンクン（1989年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のステイールハート（当時17歳）と交配したミエフアザラーが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三枝牧場。戦績は、中央平地20戦1勝2着2回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は1992年の4歳未勝利。

経歴

デビュー前

上田三千夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

2月9日、デビュー戦は田所清広騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（小倉芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は432kg。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

2月22日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、4歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田所清広騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

4月5日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 小雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田所清広騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい12着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた4戦目は、宮徹騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で宮徹騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて7着に敗れた。

5月31日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮徹騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。先頭に立ち、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで敢闘したが、ビューラーリーガルに交わされて5馬身差の2着となった。

6月13日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で宮徹騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、苛烈なペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（中京芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で宮徹騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

7月18日、中2週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（小倉芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で宮徹騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

8月2日、中1週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（小倉芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で宮徹騎手（6戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

8月15日、中1週で迎えた11戦目は、4歳未勝利（小倉芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で宮徹騎手（7戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったタハラマドンナに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

8月30日、中1週で迎えた12戦目は、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で宮徹騎手（8戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

9月19日、中2週で迎えた13戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で宮徹騎手（9戦0勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のイズミリラをアタマ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

10月18日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の堀川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田所清広騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた15戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバテてしまい13着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

4歳（1993年）

2月13日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田所清広騎手（4戦0勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた18戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた19戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はタレてしまい12着に終わった。

4月17日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて11着に終わった。

5歳（1994年）

11月3日、約19か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、堂山直樹騎手を鞍上に迎えて、帯広えぞまつ特別（帯広ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。12着に終わった。