スピーディローザー（1995年生、母タイガーローザ）

スピーディローザー（1995年4月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時7歳）と交配したタイガーローザが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）アラキファーム。戦績は、中央平地17戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1998年の信貴山特別(900万下)。

経歴

デビュー前

五十嵐忠男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

1月31日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月14日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

6月27日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を爆発させて、最後は2着のホーマンスピリットに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

7月12日、中1週で迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のグレースアミーガに2馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

8月8日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上900万下の天神橋特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

8月30日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下の信貴山特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のカレンナバンダムに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月27日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は南井克巳騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

10月25日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（4戦1勝）。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを18番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず17着に終わった。

4歳（1999年）

5月29日、約7か月の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦2勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

6月27日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の八雲特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

7月18日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（5戦2勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったスカラシップにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

8月1日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、4歳以上900万下の洞爺湖特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（6戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

8月21日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下のHBC杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（7戦2勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

11月20日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の福島放送賞（福島芝1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた15戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた16戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず14着に終わった。

5歳（2000年）

1月22日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、S.サンダース騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。