エネルジコ（2022年生、母エノラ）

エネルジコ（2022年4月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「力強く(伊)。父名、母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のドゥラメンテ（当時10歳）と交配したエノラが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2025年の菊花賞(G1)に勝利した他、2025年の青葉賞(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高柳瑞樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2024年）

10月20日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のナヴァラトゥナに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2025年）

2月2日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのセントポーリア賞（東京芝1800m 小雨/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のミッキーマドンナに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

4月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のファイアンクランツをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

8月31日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、G3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたシランケド決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

10月26日、中7週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた5戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り小雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエリキングに2馬身の差をつけて最後の一冠を手にした。