リンクスオブタイム（1996年生、母リンクスオブゴールド）

リンクスオブタイム（1996年5月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時9歳）と交配したリンクスオブゴールドが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）鮫川牧場。戦績は、中央平地31戦5勝2着9回。主な勝ち鞍は2001年の4歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

ターファイトクラブにて総額2,000万円（40万×50口）で一口馬主が募集された。

坂田正行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

9月20日、デビュー戦は高橋亮騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は474kg。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

10月3日、中1週で迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったスイートアルルを3/4馬身捉え切れず2着となった。

10月24日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のオースミリンドに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

12月20日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、3歳500万下のさざんか賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

3歳（1999年）

1月9日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったオースミリンドにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

2月21日、中5週で迎えた6戦目は、4歳500万下のはなのき賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で秋山真一郎騎手（5戦1勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

4月18日、中4週で迎えた8戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で秋山真一郎騎手（6戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたグレイスカップ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月6日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた9戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

12月4日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るアフタヌーンブレスをクビ差だけ差し切って2勝目を挙げた。

12月26日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたコンゴウビジン決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4歳（2000年）

1月23日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、エーピーハルコッチにクビ差交わされて2着に惜敗した。

2月19日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で村本善之騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

3月4日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で村本善之騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月1日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で村本善之騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では上々の伸びを見せたが、アドマイヤライトに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

4月23日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で村本善之騎手（7戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレイレインを鬼脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて制した。

5月20日、中3週で迎えた17戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って8着に終わった。

11月19日、約6か月の休養明けで迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（7戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、エーピーハルコッチにクビ差交わされて2着に甘んじた。

12月24日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（8戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

5歳（2001年）

1月8日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（9戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のアラームコールをクビ差振り切って4勝目をマークした。

2月4日、中3週で迎えた21戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のアラームコールを3/4馬身振り切って優勝

2月24日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（10戦2勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

3月18日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

6月24日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、C.マンス騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に敗れた。

9月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の涼秋ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（11戦2勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったスターリングローズにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

10月6日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大原ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（12戦2勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったスターリングローズにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

11月3日、中3週で迎えた27戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のブラジルカップ（東京ダート1400m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

11月25日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（13戦2勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく12着に敗れた。

12月16日、中2週で迎えた29戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

6歳（2002年）

2月3日、中6週で迎えた30戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

2月24日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。