エーピーハルコッチ（1995年生、母シルキーリノ）

経歴

デビュー前

2歳のとき、早田牧場新冠支場から「プレミア3歳トレーニングセールサラブレッド3歳」に上場され、デルマークラブによって745.5万円で落札された。

武田博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

7月5日、デビュー戦は安田康彦騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のストームティグレスを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

7月27日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

3歳（1998年）

3月7日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた4戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

4月18日、中3週で迎えた5戦目は、菅谷正巳騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月16日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

6月13日、中3週で迎えた7戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

6月27日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

4歳（1999年）

1月6日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は菅谷正巳騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、5着に入り込んだ。

1月17日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るセイカカロブを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

1月30日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅谷正巳騎手（4戦1勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮戦したが、勝ったテンザンストームにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

2月21日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅谷正巳騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエリモシェーバーに2馬身半の差をつけて3勝目を手に入れた。

3月14日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅谷正巳騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月13日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で菅谷正巳騎手（7戦2勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

11月27日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅谷正巳騎手（8戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったダイイチヒビキにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

12月19日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で菅谷正巳騎手（9戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

5歳（2000年）

1月6日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で菅谷正巳騎手（10戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したタマモストロングに半馬身届かず2着に敗北した。

1月23日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で菅谷正巳騎手（11戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線に入ると、前で粘るリンクスオブタイムを驚異的な末脚でクビ差だけ差し切って雨中の一戦を制した。

1月29日、連闘で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の大和特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で菅谷正巳騎手（12戦3勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で菅谷正巳騎手（13戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下の伊丹特別（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は13戦連続で菅谷正巳騎手（14戦3勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったヒダカクラフティーをクビ差捉え切れず2着に惜敗した。

3月26日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下の讃岐特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で菅谷正巳騎手（15戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

9月2日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた25戦目は、4歳以上900万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は安田康彦騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた26戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の大倉山特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

10月14日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の藤森特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は菅谷正巳騎手（16戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したメイデンマサムネに3/4馬身届かず2着に敗北した。

10月29日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で菅谷正巳騎手（17戦3勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅谷正巳騎手（18戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るリンクスオブタイムを上がり3位の末脚でクビ差だけ差し切って5勝目を手にした。

6歳（2001年）

1月5日、中6週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の門松ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅谷正巳騎手（19戦4勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で菅谷正巳騎手（20戦4勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

2月17日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で菅谷正巳騎手（21戦4勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

3月3日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅谷正巳騎手（22戦4勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

11月18日、約8か月半の休み明けで迎えた34戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

11月24日、連闘で迎えた35戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

7歳（2002年）

1月6日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた36戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の羅生門特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露し、4着に入った。

1月12日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた37戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のトウショウハンサムに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月3日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた38戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。