ラボエーム（2017年生、母サマーティアラ）

ラボエーム（2017年3月12日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「最もよく演奏されるプッチーニのイタリアオペラ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフサイチセブン（当時11歳）と交配したサマーティアラが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は浦河日成牧場。主な勝ち鞍は2020年のグリーンカップ。

経歴

デビュー前

サラブレッドクラブライオンにて総額720万円（1.8万×400口）で一口馬主が募集された。

大根田裕之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

9月21日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は450kg。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

3歳（2020年）

2月11日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳戦のグリーンカップ（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダンツイノーバに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月15日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯フィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦1勝）。18頭立ての18番人気で16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず17着に終わった。

7月4日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

8月23日、中6週で迎えた6戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、6着に入り込んだ。

12月20日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

4歳（2021年）

1月10日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤懸貴志騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で藤懸貴志騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月27日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤懸貴志騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、5着に終わった。

5月29日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は国分優作騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

6月27日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

7月18日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（3戦0勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリアンクールに5馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

11月6日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラスの河北新報杯（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤懸貴志騎手（5戦0勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの中京スポニチ賞（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

5歳（2022年）

2月6日、中8週で迎えた16戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの由布院特別（小倉ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のバルサミックムーンに1馬身1/4の差をつけて3勝目を挙げた。

3月20日、中5週で迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスの鳴門ステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は国分優作騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

4月30日、中5週で迎えた18戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの東北ステークス（福島ダート1700m 晴/重）に出走。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したキムケンドリームにアタマ差届かず2着となった。

7月2日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上3勝クラスの九州スポーツ杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたヴァンヤール決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

9月4日、中8週で迎えた20戦目は、3歳以上3勝クラスの西日本スポーツ杯（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（6戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

11月12日、中9週で迎えた21戦目は、3歳以上3勝クラスの奥羽ステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（7戦1勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

6歳（2023年）

1月22日、中9週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの豊前ステークス（小倉ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で国分優作騎手（8戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

2023年2月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。