バルサミックムーン（2017年生、母ホワイトペッパー）

バルサミックムーン（2017年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「もうすぐ新月。新たなスタートに向け準備している状態」。毛色は鹿毛。種牡馬のタートルボウル（当時15歳）と交配したホワイトペッパーが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、高橋文男によって1,944万円で落札された。

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2020年）

2月9日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るキャッツアイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

8月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

11月29日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月27日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（2021年）

1月5日、連闘で迎えた6戦目は、4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るアポロティアモを驚異的な末脚で半馬身差し切って2勝目を手にした。

2月28日、中7週で迎えた7戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

4月17日、中6週で迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラスのラジオ福島賞（新潟ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（6戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

8月22日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの大通公園特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月12日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスのチバテレ杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

5歳（2022年）

1月5日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（8戦2勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

2月6日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの由布院特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、勝ったラボエームにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月12日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスの津軽海峡特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

7月3日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラスの竜飛崎特別（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

8月21日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた15戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの大通公園特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

11月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラスの福島放送賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って9着に終わった。

6歳（2023年）

1月5日、中7週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた17戦目は、小林脩斗騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

2023年1月8日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。