ナショナルフラッグ（1986年生、母ダイナワールド）

ナショナルフラッグ（1986年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のデイクタス（当時19歳）と交配したダイナワールドが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地32戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1991年の阿寒湖特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

工藤嘉見厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

1月14日、デビュー戦は猿橋重利騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は440kg。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

1月22日、連闘で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

2月12日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で猿橋重利騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

3月18日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で猿橋重利騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

4月1日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で猿橋重利騎手（4戦0勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で猿橋重利騎手（5戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で猿橋重利騎手（6戦0勝）。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

5月20日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で猿橋重利騎手（7戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るタイエバンスを鮮烈な末脚で3/4馬身差し切って待望の初白星を挙げた。

6月10日、中2週で迎えた9戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（阪神芝2000m 曇/重）に出走。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳400万下（中京ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた11戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（中京ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

12月2日、約5か月の休み明けで迎えた12戦目は、安達昭夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上400万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安達昭夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったフジノウエスタンに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

4歳（1990年）

1月27日、中5週で迎えた14戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の高塔山特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

2月4日、連闘で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で清水英次騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

3月18日、中5週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下の美濃特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は安達昭夫騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

4月22日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、北川和典騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の青葉城特別（福島芝1800m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のサガミジヨーブに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

5月6日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の郡山特別（福島芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北川和典騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

6月9日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったマッハシチーにねじ伏せられてアタマ差の2着となった。

7月14日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったサファイアブルーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月28日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下の富良野特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（5戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

5歳（1991年）

4月20日、約9か月の休養明けで迎えた23戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の二王子特別（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

6月16日、中5週で迎えた25戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の恵庭岳特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下の積丹特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るイタリアンカラーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて制した。

7月20日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の阿寒湖特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のノーザンキッドをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

8月4日、中1週で迎えた28戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦2勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の古都ステークス（京都芝2000m 雨/重）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

11月16日、中2週で迎えた30戦目は、比叡ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた31戦目は、柿元嘉和騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

12月15日、連闘で迎えた32戦目は、オリオンステークス（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（4戦2勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入り込んだ。