エイシンサンサン（1992年生、母エイシンギャロップ）

エイシンサンサン（1992年3月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のキャロルハウス（当時7歳）と交配したエイシンギャロップが9歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地35戦4勝2着4回、海外1戦0勝。1997年のエリザベス女王杯(牝G1)で3着に入った他、1994年の小倉3歳ステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

7月16日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったブイマシンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月31日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るランドヴユウを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

9月4日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のオグリワンに1馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

10月22日、中6週で迎えた4戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月4日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で岸滋彦騎手（4戦2勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

3歳（1995年）

2月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岸滋彦騎手（5戦2勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

3月11日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岸滋彦騎手（6戦2勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に終わった。

4月9日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で岸滋彦騎手（7戦2勝）。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で岸滋彦騎手（8戦2勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず9着に敗れた。

5月21日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で岸滋彦騎手（9戦2勝）。18頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

10月22日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から28kg戻して迎えた11戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた13戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、トパーズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を5馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ユウトウセイに3/4馬身交わされて2着となった。

12月17日、中2週で迎えた14戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり7着に終わった。

4歳（1996年）

1月5日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は岸滋彦騎手（10戦2勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた16戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい5着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

3月17日、中3週で馬体重を前走から24kg減らして迎えた18戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

9月14日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から28kg戻して迎えた19戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、オークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

10月5日、中2週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた20戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の古都ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

11月16日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦の比叡ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（4戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して3番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

12月14日、中3週で迎えた23戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ビッグシンボルに交わされて1馬身半差の2着となった。

5歳（1997年）

1月5日、中2週で迎えた24戦目は、迎春ステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って5着に敗れた。

2月2日、中3週で迎えた25戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、松籟ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着を確保した。

3月9日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、ハンデ戦のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

4月13日、中4週で迎えた27戦目は、難波ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（5戦0勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のタニノタバスコをクビ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

5月11日、中3週で迎えた28戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、緑風ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のミラクルロッキーに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月7日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（6戦1勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

6月22日、中1週で迎えた30戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（7戦1勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

7月20日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（8戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月10日、中2週で迎えた32戦目は、G3の小倉記念（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で土肥幸広騎手（9戦1勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

9月7日、中3週で迎えた33戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で土肥幸広騎手（10戦1勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったシンカイウンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

10月12日、中4週で迎えた34戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で土肥幸広騎手（11戦1勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月9日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた35戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で土肥幸広騎手（12戦1勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

12月14日、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2の香港国際ヴァーズ（香港・シャティン芝2400m）に出走。14頭立ての5番人気でレースに臨んだ。12着に敗れた。