モルフェソングエル（2008年生、母アジアンタム）

モルフェソングエル（2008年2月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部＋父父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のソングオブウインド（当時5歳）と交配したアジアンタムが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡むかわ町、生産者は（有）ヤマイチ牧場。戦績は、中央平地10戦0勝、地方30戦4勝2着3回。2010年のファンタスティックライト賞に勝利した他、2010年のサッポロクラシックカップで2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ヤマイチ牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

谷口常信厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2010年）

5月12日、デビュー戦は佐々木国明騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 雨/不良）に出走。馬体重は460kg。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦のルーキーチャレンジ（門別ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木国明騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のマッソニアをハナ差振り切って未勝利戦を制した。

6月10日、中1週で迎えた3戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのシニスターミニスター賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

6月29日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐々木国明騎手（2戦1勝）。6頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ（門別ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木国明騎手（3戦1勝）。6頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

8月5日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のリリーカップ（門別ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木国明騎手（4戦1勝）。12頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた7戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ（門別ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で佐々木国明騎手（5戦1勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

9月2日、連闘で迎えた8戦目は、小嶋久輝騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのターフチャレンジ3（門別ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

9月22日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定2歳オープンのロージズインメイ賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小嶋久輝騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったマニエリスムに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

10月5日、中1週で迎えた10戦目は、2歳オープンのファンタスティックライト賞（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で小嶋久輝騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のスカイホークアイに2馬身半の差をつけて2勝目をゲットした。

10月21日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で小嶋久輝騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

11月2日、中1週で迎えた12戦目は、2歳オープンのサッポロクラシックカップ（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で小嶋久輝騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、勝ったピエールタイガーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

11月18日、中1週で迎えた13戦目は、2歳オープンのファスリエフ賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で小嶋久輝騎手（5戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったゼニトッタに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3歳（2011年）

3月5日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

4月17日、中5週で迎えた15戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

6月25日、中7週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では末脚が冴えず15着に終わった。

8月7日、中5週で迎えた18戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

4歳（2012年）

2月9日、約6か月の休養明けで迎えた19戦目は、有馬澄男騎手を鞍上に迎えて、さわやか特別（園田ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月1日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で有馬澄男騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた21戦目は、こぶし賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で有馬澄男騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のホーマンアクセルに1馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

4月5日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上B1（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で有馬澄男騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で有馬澄男騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のディアイリスに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月10日、中6週で迎えた24戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

7月15日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（3戦0勝）。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

8月19日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で横山和生騎手（4戦0勝）。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

9月18日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、紅葉月特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月2日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた30戦目は、伊藤千尋騎手を鞍上に迎えて、「JRA・即PAT発売開始記念」特別（門別ダート1200m 雨/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

10月16日、中1週で迎えた31戦目は、石川駿介騎手を鞍上に迎えて、つぼ八特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

10月30日、中1週で迎えた32戦目は、鵡川ししゃも特別（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で石川駿介騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって11着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた33戦目は、門別軽種馬生産振興会特別（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で石川駿介騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって12着に終わった。

5歳（2013年）

7月23日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた34戦目は、井上幹太騎手を鞍上に迎えて、雪印種苗スノービルダー特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

8月6日、中1週で迎えた35戦目は、アルーダ日高西部特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上幹太騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた36戦目は、日高建設協会特別（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で井上幹太騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は減速してしまい12着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた37戦目は、いつもあったかホクレン灯油特別（門別ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で井上幹太騎手（3戦0勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り8着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた38戦目は、根室さんま祭り特別（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で井上幹太騎手（4戦0勝）。12頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

10月15日、中3週で迎えた39戦目は、日高町家畜自衛防疫組合特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で井上幹太騎手（5戦0勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた40戦目は、桜井拓章騎手を鞍上に迎えて、北海道えぞ松特別2（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。