クリスティ（2017年生、母ホワイトアルバム）

クリスティ（2017年4月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は芦毛。種牡馬のキズナ（当時7歳）と交配したホワイトアルバムが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は荻伏三好フアーム。2020年の関東オークス(牝Jpn2)で3着に入った他、2021年の六甲ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

7月20日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 曇/重）に出走。馬体重は464kg。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったマイネルグリットにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月24日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のスズカデレヤに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

10月19日、中7週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、勝ったワーケアにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

12月8日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

12月28日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のアリストテレスに1馬身1/4の差をつけて2勝目を掴み取った。

3歳（2020年）

3月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

5月3日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月10日、中4週で迎えた8戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

9月21日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの2010メモリアルブエナビスタカップ（中京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のチュウワノキセキを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

10月24日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのトルマリンステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のレースガーデンを3/4馬身振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

12月19日、中7週で迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦2勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて12着に敗れた。

4歳（2021年）

3月28日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットでバテることなく粘り続けて、最後は2着のラセットを3/4馬身振り切って雨下の激闘を制した。

5月16日、中6週で迎えた13戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（1戦1勝）。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

8月15日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、6着に終わった。

10月7日、中7週で迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり6着に敗れた。

11月3日、中3週で迎えた16戦目は、Jpn1のJBCレディスクラシック（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に敗れた。

5歳（2022年）

2月19日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に敗れた。

4月9日、中6週で迎えた18戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（3戦2勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

5月14日、中4週で迎えた19戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（4戦2勝）。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

6月18日、中4週で迎えた20戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（5戦2勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

7月31日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松若風馬騎手（6戦2勝）。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。16着に終わった。

2022年8月3日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

9月14日、中5週で馬体重を前走から13kg戻して迎えた22戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、多摩オープン（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

2022年11月8日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。