ピースエンブレム（2006年生、母ヴァンドノワール）

ピースエンブレム（2006年1月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「平和の象徴」。毛色は鹿毛。種牡馬のウォーエンブレム（当時7歳）と交配したヴァンドノワールが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地17戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2010年の舞浜特別(1000万下牝)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,400万円（3.5万×400口）で一口馬主が募集された。

小島茂之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

11月1日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。17頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のリュシオルに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2009年）

1月10日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下の黒竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

3月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったラークキャロルにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

4月26日、中3週で迎えた6戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

5月30日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るミリアムを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月29日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた9戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

4歳（2010年）

2月27日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天授の負けじ心を発揮してゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月17日、中6週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月2日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の舞鶴特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

10月3日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

10月30日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のプリティカポレイに2馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

11月14日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

12月12日、中3週で迎えた16戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリコリスをハナ差振り切って4勝目を獲得した。

5歳（2011年）

5月21日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦1勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。