ナノテクノロジー（1999年生、母ピルエット）

ナノテクノロジー（1999年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時7歳）と交配したピルエットが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）本間牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方26戦9勝2着3回。2002年の不来方賞(地方重賞)に勝利した他、2001年の若駒賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

千葉四美厩舎（水沢）へ入厩。

2歳（2001年）

6月11日、デビュー戦は村上忍騎手を鞍上に据えて、2歳（盛岡芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は436kg。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月15日、中4週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた2戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、2歳（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のビューティコロナに約12馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

7月30日、中1週で迎えた3戦目は、2歳（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったハイフレンドビオラから半馬身差の2着に敗北した。

9月3日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた4戦目は、2歳（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のキルアゾルディックに3馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

9月23日、中2週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた5戦目は、2歳地方重賞の東北ジュニアグランプリ（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

11月10日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた6戦目は、2歳地方重賞の若駒賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のマルケイブラットに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月9日、中3週で馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた7戦目は、2歳地方重賞の東北ジュベナイルチャンピオン南部駒賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（4戦2勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

3歳（2002年）

1月6日、中3週で迎えた8戦目は、4歳A2（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月17日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（2戦1勝）。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

4月6日、中6週で迎えた10戦目は、3歳戦のスプリングカップ（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（6戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のチュードサンデーに半馬身の差をつけて制した。

5月6日、中3週で迎えた11戦目は、3歳地方重賞のダイヤモンドカップ（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（7戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したチュードサンデーにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月19日、中1週で迎えた12戦目は、3歳戦のレインボーカップ（盛岡ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（8戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のブルーオスカーに4馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

6月29日、中5週で迎えた13戦目は、3歳戦のサマーカップ（水沢ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（9戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のマルケイブラットに1馬身の差をつけて制した。

7月28日、中3週で迎えた14戦目は、3歳地方重賞の不来方賞（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（10戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトウケイキセキに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月23日、中7週で迎えた15戦目は、3歳G1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で村上忍騎手（11戦6勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

11月4日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のオパールカップ（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアパルダーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月1日、中3週で迎えた17戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のウインターカップ（水沢ダート2000m 晴/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエムケイオペラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて8勝目をつかんだ。

4歳（2003年）

1月2日、中4週で迎えた18戦目は、西康志騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の金杯（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のチュードサンデーを3/4馬身振り切って9勝目をゲットした。

4月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた19戦目は、赤松杯（水沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月11日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた20戦目は、地方重賞のシアンモア記念（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月8日、中3週で迎えた21戦目は、かきつばた賞（盛岡芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に敗れた。

7月20日、中5週で迎えた22戦目は、地方重賞のせきれい賞（盛岡芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は西康志騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

10月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、東京競馬場内岩手場外開設記念（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた24戦目は、白神賞（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は西康志騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月24日、中3週で迎えた25戦目は、草地保隆騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の北上川大賞典（盛岡ダート2500m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

12月21日、中3週で迎えた26戦目は、白嶺賞（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は村上忍騎手（12戦6勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。9着に終わった。

12月31日、中0週で迎えた27戦目は、陶文峰騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の桐花賞（水沢ダート2000m 曇/重）に出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。