リリージェーン（2020年生、母ハンナリト）

リリージェーン（2020年4月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ユリ+女性の名前。ユリのような可憐な女の子」。毛色は鹿毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時17歳）と交配したハンナリトが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は川越ファーム。主な勝ち鞍は2023年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、川越ファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、馬目時宗によって880万円で落札された。

小手川準厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

7月2日、デビュー戦は原優介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1150m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は418kg。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

8月13日、中5週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で原優介騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

9月17日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で原優介騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、トモジャミに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

10月2日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で原優介騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、激烈なハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

11月12日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で原優介騎手（4戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

3歳（2023年）

2月25日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したカイザーブリッツを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月18日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた8戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のハクサンオリヒメに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月9日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

9月30日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は原優介騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原優介騎手（6戦0勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

12月3日、中6週で迎えた12戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

4歳（2024年）

2月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、4着に入った。

3月17日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

5月19日、中8週で迎えた15戦目は、小林美駒騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

6月8日、中2週で迎えた16戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったパルプフィクションに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

9月22日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のキボウノホシを3/4馬身振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。