ジャスパーロブスト（2021年生、母Prize Informant）

ジャスパーロブスト（2021年2月26日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。馬名の意味は「冠名+逞しい(伊)」。毛色は芦毛。種牡馬のKhozan（当時9歳）と交配したPrize Informantが14歳のときに産んだ仔が本馬である。2025年の白山大賞典(Jpn3)に勝利した他、2025年のBSN賞(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

8月19日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー小倉（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたコパノアントニオ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

9月16日、中3週で迎えた2戦目は、2歳戦の2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のアーマルコライトに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月5日、中6週で迎えた3戦目は、2歳1勝クラスのもちの木賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

3歳（2024年）

7月21日、約8か月半の休み明けで迎えた4戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、モズアカボスに交わされて1馬身差の2着となった。

8月3日、中1週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のチカミリオンに4馬身の差をつけて2勝目を収める

8月17日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のトーホウボルツに4馬身の差をつけて1番人気に応えた。

4歳（2025年）

6月14日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの夏至ステークス（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でなんとか走り抜いたが、アルムラトゥールに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

6月29日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上3勝クラスの鶴ヶ城ステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクロースコンバットに1馬身1/4の差をつけて4勝目を挙げた。

7月13日、中1週で迎えた9戦目は、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたローズスター決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月23日、中5週で迎えた10戦目は、BSN賞（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のホウオウルーレットを半馬身振り切って5勝目を手にした。

9月20日、中3週で迎えた11戦目は、バーレーン王国イサ･ビン･サルマン･アルカリファ殿下御来場記念（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（3戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、ムルソーに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

9月30日、中0週で迎えた12戦目は、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のディープリボーンに1馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。