フリーモア（2002年生、母カガミレール）

フリーモア（2002年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「自由＋もっと」。毛色は栗毛。種牡馬のフォーティナイナー（当時17歳）と交配したカガミレールが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は酒井源市。戦績は、中央平地23戦2勝2着3回、地方7戦1勝。2009年の早池峰賞(一般)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

相沢郁厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

1月5日、デビュー戦はD.バルジュー騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.バルジュー騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したランフォーウィンに3/4馬身届かず2着に敗北した。

6月12日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

6月26日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のセイザンコズウェイを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

9月4日、中9週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

9月24日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

4歳（2006年）

12月3日、約14か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したモンテチェリーを差し切れず、7馬身差の2着となった。

12月17日、中1週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず16着に敗れた。

5歳（2007年）

3月17日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。

4月1日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた10戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

6月30日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた11戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のレッドスポーツカーを半馬身振り切って久々に白星を挙げた。

11月4日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったタイセイアトムに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

11月10日、連闘で迎えた13戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

12月15日、中4週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6歳（2008年）

1月26日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入った。

2月17日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

5月31日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

9月7日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（7戦1勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

9月21日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の葛飾特別（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（8戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

11月8日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では伸びが劣勢になり16着に終わった。

7歳（2009年）

1月4日、中7週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（4戦0勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では出色の末脚を披露し、5着に入り込んだ。

1月24日、中2週で迎えた22戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

3月29日、中8週で迎えた23戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

5月11日、中5週で迎えた24戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、ハヤチネウスユキソウレース（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

6月7日、中3週で迎えた25戦目は、早池峰賞（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のメタモルキングに2馬身半の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

7月5日、中3週で迎えた26戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の岩鷲賞（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい6着に敗れた。

8月14日、中5週で迎えた27戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田利雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

9月13日、中3週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた28戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の青藍賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

10月24日、中5週で迎えた29戦目は、菊地康朗騎手を鞍上に迎えて、きんもくせい賞（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた30戦目は、栗駒賞（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊地康朗騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。