ヴァルデック（2015年生、母マルノジャミール）

ヴァルデック（2015年2月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ドイツにある城の名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタイムパラドックス（当時17歳）と交配したマルノジャミールが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は太陽ジョイフル牧場。主な勝ち鞍は2018年のお帰り山根洋様・お疲れ様下司国治さん記念。

経歴

デビュー前

1歳のとき、門別牧場から「八戸市場サラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、門別牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、小泉修によって432万円で落札された。

山崎尋美厩舎（川崎）へ入厩。

3歳（2018年）

10月19日、デビュー戦は真島大輔騎手を鞍上に据えて、3歳戦の競馬場の風林火山、林孝さんメモリアル（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は492kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、インディアンサマーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月27日、中5週で迎えた2戦目は、3歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて3着に沈んだ。

12月21日、中2週で迎えた3戦目は、3歳戦のお帰り山根洋様・お疲れ様下司国治さん記念（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシャークトレジャーに約12馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2019年）

1月2日、中1週で迎えた4戦目は、獅子舞賞（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったチークスに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

1月30日、中3週で迎えた5戦目は、ジョイホース浜松開設6周年記念（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で真島大輔騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、ヴィーヴルサヴィに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

2月27日、中3週で迎えた6戦目は、一般C2七八（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で真島大輔騎手（5戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のマイネルドゥーナをクビ差振り切って断然人気に応えた。

7月5日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、一般C2三四（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で真島大輔騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

7月19日、中1週で迎えた8戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、神崎瑞獣霞鳥幻樂団卒業記念（川崎ダート900m 晴/重）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

8月5日、中1週で迎えた9戦目は、やまなみ五湖「津久井湖」杯（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（7戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

5歳（2020年）

8月10日、約12か月半の休み明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた10戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、アスヘノキボウに交わされて3馬身差の2着となった。

8月28日、中2週で迎えた11戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二三（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のオグマンテを半馬身振り切って久々に勝利を挙げた。

10月15日、中6週で迎えた12戦目は、一般C2七八九（川崎ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は酒井忍騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。