ハットラブ（2014年生、母ミルルーテウス）

ハットラブ（2014年4月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「馬主名より＋恋」。毛色は鹿毛。種牡馬のワークフォース（当時7歳）と交配したミルルーテウスが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地13戦5勝2着2回。2020年のジャニュアリーステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、社台ファームから「千葉サラブレッドセールサラブレッド2歳」に上場され、服部邦繁によって2,916万円で落札された。

菊沢隆徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

8月27日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月24日、中3週で迎えた2戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたトワイライトライフ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月20日、中7週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菊沢一樹騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のハードアタックをアタマ差振り切って未勝利戦を制した。

12月17日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で菊沢一樹騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

3歳（2017年）

2月4日、中6週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で菊沢一樹騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、キャプテンキングに交わされて3馬身差の2着となった。

3月5日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で菊沢一樹騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のミスパイロをハナ差振り切って2勝目をマークした。

4月30日、中7週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた7戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で菊沢一樹騎手（5戦2勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

4歳（2018年）

1月13日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg戻して迎えた8戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るスビールアスールを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて休み明け初戦を制した。

2月25日、中5週で迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るレレマーマを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて4勝目を挙げた。

3月18日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、5着に終わった。

6月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月9日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢一樹騎手（6戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタガノヴィッターを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

10月8日、中3週で迎えた13戦目は、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢一樹騎手（7戦3勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月9日、中8週で迎えた14戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。

5歳（2019年）

2月10日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、バレンタインステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は菊沢一樹騎手（8戦3勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に敗れた。

4月14日、中8週で迎えた16戦目は、京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢一樹騎手（9戦3勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

10月19日、約6か月半の休養明けで迎えた17戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

6歳（2020年）

1月19日、約3か月の休養明けで迎えた18戦目は、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は菊沢一樹騎手（10戦3勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したヨシオに3/4馬身届かず2着となった。

3月21日、中8週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢一樹騎手（11戦3勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

5月2日、中5週で迎えた20戦目は、天王山ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

6月27日、中7週で迎えた21戦目は、アハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は菊沢一樹騎手（12戦3勝）。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

2020年8月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。