スビールアスール（2014年生、母サングレアズール）

スビールアスール（2014年4月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「上昇する、昇進する、昇格する（西）＋冠名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時11歳）と交配したサングレアズールが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は石川栄一。主な勝ち鞍は2018年の3歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

8月7日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に敗れた。

9月4日、中3週で迎えた2戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

9月25日、中2週で迎えた3戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたアマノガワ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

10月16日、中2週で迎えた4戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたキュイキュイ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

11月6日、中2週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて6着に敗れた。

3歳（2017年）

1月14日、中9週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るメリークンを上がり3位の末脚でハナ差だけ差し切って初白星を挙げた。

3月5日、中6週で迎えた7戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

4月1日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたトロピカルスパート決め手に屈してハナ差の2着となった。

4月15日、中1週で迎えた9戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のザベストエバーをハナ差振り切って2勝目を収める

5月13日、中3週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 曇/不良）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では賦性の負けじ魂を発揮してゴールまで落伍することなく走り切ったがが、4着に終わった。

7月2日、中6週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に敗れた。

9月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の初風特別（中山芝1200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦2勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

10月15日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は武藤雅騎手（3戦0勝）。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

12月2日、中6週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

4歳（2018年）

1月13日、中5週で迎えた15戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで踏ん張ったが、ハットラブに交わされて2馬身半差の2着となった。

2月4日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

3月11日、中4週で迎えた17戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

7月28日、約4か月半の休み明けで迎えた18戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

8月26日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

9月9日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、フェリーチェに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

9月29日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のクーリュを半馬身振り切って久々に美酒を浴びた。

12月1日、中8週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大野拓弥騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヤサシサを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて4勝目を収める

12月23日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の2018フェアウェルステークス（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で大野拓弥騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、シャインヴィットゥに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

5歳（2019年）

1月12日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初春ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで崩れずに走り抜いたが、伸びてきたモアニケアラ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

2月24日、中5週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

3月23日、中3週で迎えた26戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

4月27日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 小雨/重）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

7月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、4着を確保した。

8月4日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

10月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた30戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

11月17日、中3週で迎えた31戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの西陣ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。