トロピカルスパート（2014年生、母タヒチアンメモリ）

トロピカルスパート（2014年4月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「母母母名の一部＋スパート」。毛色は栗毛。種牡馬のフリオーソ（当時10歳）と交配したタヒチアンメモリが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は坂本健一。戦績は、中央平地21戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2018年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、坂本健一から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって367.2万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、日向均によって453.6万円で落札された。

高橋文雅厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

6月12日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。12頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

9月17日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したブルーヘヴンを差し切れず、2馬身差の2着となった。

10月10日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に敗れた。

12月3日、中7週で迎えた4戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のリンガスネオに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2017年）

2月4日、中8週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

3月5日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

3月11日、連闘で迎えた7戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

4月1日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋脩騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスビールアスールをハナ差振り切って2勝目をゲットした。

5月14日、中5週で迎えた9戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

6月18日、中4週で迎えた10戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手が足りず14着に終わった。

9月18日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（5戦2勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露し、4着に入り込んだ。

10月14日、中3週で迎えた12戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

4歳（2018年）

1月13日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

2月11日、中3週で迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/不良）に出走。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

4月8日、中7週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の天王寺特別（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（7戦2勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

5月5日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

6月16日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（8戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、5着に終わった。

7月7日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（9戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

9月16日、中9週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（10戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したギンゴーを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

9月29日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（11戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

10月28日、中3週で迎えた21戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のモンサンフィエールに2馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

5歳（2019年）

1月13日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（12戦2勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

2月3日、中2週で迎えた24戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず14着に終わった。

3月10日、中4週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

3月31日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下の火打山特別（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。