グランドゴールド（1987年生、母アラタマビート）

グランドゴールド（1987年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラインゴールド（当時18歳）と交配したアラタマビートが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）槇本牧場。戦績は、中央平地22戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は1992年の夕月特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

布施正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

10月15日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた2戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

11月11日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイコレクションに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月2日、中2週で迎えた4戦目は、3歳400万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のナリタハヤブサに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3歳（1990年）

5月6日、約5か月の休養明けで迎えた5戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、6着に終わった。

6月9日、中4週で迎えた6戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

7月8日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたホウユウロイヤル決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

8月5日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の有明特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、メイショウコテングに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

9月8日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の野分特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマルイチテイオーに1馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

4歳（1991年）

6月22日、約9か月半の休養明けで迎えた10戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知賞（中京芝2000m 曇/重）に出走。17頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

7月21日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上900万下の九州スポーツ新聞杯（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、後続との差を5馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、アンドロギュノスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗れた。

5歳（1992年）

3月29日、約8か月半の休養明けで迎えた12戦目は、5歳以上900万下の山陽特別（阪神芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（6戦3勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって7着に終わった。

4月25日、中3週で迎えた13戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

6月13日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（7戦3勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

6月27日、中1週で迎えた16戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の木曽川特別（中京芝2500m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

7月26日、中3週で迎えた17戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の九州スポーツ新聞杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったヨシノトップにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

10月3日、中9週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の夕月特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（8戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のタニノクリスタルを半馬身振り切って久しぶりに白星を挙げた。

6歳（1993年）

5月30日、約8か月の休み明けで迎えた19戦目は、垂水ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた20戦目は、グリーンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って6着に終わった。

7月4日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の観月橋ステークス（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

8月8日、中4週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた22戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。