フジヤマゲンスイ（1994年生、母ワカスズラン）

フジヤマゲンスイ（1994年4月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラツキーキヤスト（当時15歳）と交配したワカスズランが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は吉田牧場。戦績は、中央平地28戦3勝2着2回、地方5戦0勝2着2回。主な勝ち鞍は1997年の佐倉特別(500万下)。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1997年）

1月5日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は560kg。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

1月19日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったトムボーイキャットにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

1月26日、連闘で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキューピーホーラーに1馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月9日、中1週で迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず8着に終わった。

3月8日、中3週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下のれんげ賞（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

4月19日、中3週で迎えた7戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のわらび賞（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

7月16日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ドウベー特別（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月5日、中2週で迎えた10戦目は、アリオト特別（旭川ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったヤマノプロテクターから3/4馬身差の2着に敗北した。

8月20日、中1週で迎えた11戦目は、ミザール特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月13日、中2週で迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の佐倉特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダイワローマを半馬身振り切って2勝目をマークした。

9月27日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の九十九里特別（中山芝2500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

10月12日、中1週で迎えた14戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた15戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のみちのく特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた16戦目は、名古屋チャレンジカップ韋駄天賞（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったサンライズスペックからクビ差の2着に甘んじた。

11月29日、中1週で迎えた17戦目は、S.ダイ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’97ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 雨/稍重）に出走。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月13日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天竜川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたヴィクトリーバンク決め手に屈して半馬身差の2着となった。

12月21日、連闘で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の江坂特別（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（7戦1勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

4歳（1998年）

1月21日、中3週で迎えた20戦目は、愛知県畜産特別名古屋チャレンジカップ（名古屋ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（8戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。5着に敗れた。

2月22日、中4週で迎えた21戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート2100m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入った。

3月8日、中1週で迎えた22戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の淡路特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

6月13日、約3か月の休み明けで迎えた23戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の檜山特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

6月27日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下の横津岳特別（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで先頭を奪い、最後は2着のカワキタマスラオに1馬身3/4の差をつけて優勝

7月19日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の洞爺湖特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

8月2日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下のみなみ北海道ステークス（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦1勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

8月29日、中3週で迎えた27戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

9月12日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた28戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の野分特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

5歳（1999年）

7月4日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から38kg戻して迎えた29戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の松前特別（函館芝2600m 曇/良）に出走。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

8月8日、中4週で迎えた30戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

8月29日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上900万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

9月18日、中2週で迎えた32戦目は、4歳以上900万下の白井特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

10月2日、中1週で迎えた33戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の九十九里特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。