ファストロック（2004年生、母Alisidora）

ファストロック（2004年5月21日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「速く＋父名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のロックオブジブラルタル（当時5歳）と交配したAlisidoraが13歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地25戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は2008年の府中ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

広尾サラブレッド倶楽部にて総額4,620万円（9.24万×500口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

6月23日、デビュー戦は梶晃啓騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

7月29日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

9月1日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のショウナンラヴァーに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月22日、中2週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の恵庭岳特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、マイネルキッツに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

10月7日、中1週で迎えた5戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のナショナルホリデーに1馬身1/4の差をつけて2勝目を獲得した。

4歳（2008年）

3月8日、約5か月の休養明けで迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の両国特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に敗れた。

3月30日、中2週で迎えた7戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1800m 小雨/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のリンガスファーストをクビ差振り切って制した。

5月4日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダイイチアトムに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月15日、中5週で迎えた9戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

8月24日、中9週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のポプラステークス（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたサクラオリオン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月14日、中2週で迎えた11戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、オペラブラーボに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月30日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって8着に敗れた。

12月21日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5歳（2009年）

1月18日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦2勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘志で渋太く粘り続けて、最後は2着のリビアーモをクビ差振り切って5勝目を手中に収めた。

1月31日、中1週で迎えた15戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/不良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい14着に終わった。

3月14日、中5週で迎えた16戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦3勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

6歳（2010年）

8月28日、約17か月半の休養明けで迎えた17戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（5戦3勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（6戦3勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

10月16日、中4週で迎えた19戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（7戦3勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

12月18日、中8週で迎えた20戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

7歳（2011年）

1月15日、中3週で迎えた21戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

2月20日、中4週で迎えた22戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた23戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

5月8日、中8週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた24戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

6月19日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた25戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの五稜郭ステークス（函館芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に終わった。