サクラオリオン（2002年生、母サクラセクレテーム）

サクラオリオン（2002年3月1日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋オリオン座」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時7歳）と交配したサクラセクレテームが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（株）新和牧場。戦績は、中央平地41戦6勝2着3回。2009年の中京記念(ハンデG3)に勝利した他、2009年の函館記念(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

3月19日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

4月3日、中1週で迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

4月24日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るオナーチェイサーを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

4歳（2006年）

7月1日、約14か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、3歳以上500万下の洛西特別（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月16日、中1週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

8月27日、中5週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の若戸特別（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したマルイチハミングに3/4馬身届かず2着に敗北した。

9月23日、中3週で迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のグリーンチャンネルカップ（札幌芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアドマイヤカンナにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（2007年）

1月21日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の背振山特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の小倉城特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でA.スボリッチ騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のレットバトラーに1馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

4月7日、中8週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の吾妻小富士賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月22日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の紫野特別（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のメイショウジーゲンを半馬身振り切って雨下の一戦を制した。

6月2日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（5戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

6月23日、中2週で迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のグリーンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

7月15日、中2週で迎えた14戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 曇/重）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したデンシャミチにアタマ差届かず2着となった。

8月12日、中3週で迎えた15戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月23日、約4か月半の休養明けで迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、6着に終わった。

6歳（2008年）

1月5日、中1週で迎えた17戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた18戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の早春ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

4月5日、中8週で迎えた19戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく最後はロードアンセムと並んで7着同着となった。

4月13日、連闘で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた21戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、4着に入った。

7月5日、中8週で迎えた22戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の阿武隈ステークス（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に敗れた。

7月20日、中1週で迎えた23戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

8月24日、中4週で迎えた24戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のポプラステークス（札幌芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のファストロックをクビ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

11月24日、約3か月の休養明けで迎えた25戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。17頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず10着に終わった。

7歳（2009年）

2月7日、中7週で迎えた27戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

3月14日、中4週で迎えた28戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヤマニンキングリーを3/4馬身振り切って重賞ウィナーの称号を奪取した。

5月9日、中7週で迎えた29戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい13着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた30戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

7月12日、中5週で迎えた31戦目は、巴賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

7月26日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデG3の函館記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマヤノライジンを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを獲得した。

8月23日、中3週で迎えた33戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

11月1日、中9週で迎えた34戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（5戦2勝）。18頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず15着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

8歳（2010年）

3月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた36戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に敗れた。

4月4日、中2週で迎えた37戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

7月25日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた38戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びを欠き12着に終わった。

8月22日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた39戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。

9月20日、中3週で迎えた40戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦1勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

11月20日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた41戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き14着に終わった。