デンシャミチ（2003年生、母バーンダンス）

デンシャミチ（2003年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「電車路（相撲用語で一直線）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時14歳）と交配したバーンダンスが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（株）タイヘイ牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着2回、中央障害13戦1勝2着1回。2005年の京王杯2歳ステークス(G2)に勝利した他、2005年の芙蓉ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中章博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

7月24日、デビュー戦は柴原央明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したメイショウテッケルを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月13日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴原央明騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマチカネニオウミヤを次元の違う末脚で半馬身差し切って未勝利戦を制した。

9月18日、中4週で迎えた3戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴原央明騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたトーヨーエーピー決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

11月12日、中5週で迎えた5戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のイースターをハナ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

12月11日、中3週で迎えた6戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

3歳（2006年）

2月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

10月21日、約8か月の休み明けで迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての18番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい17着に終わった。

11月25日、中4週で迎えた9戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた10戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの尾張ステークス（中京芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

4歳（2007年）

1月13日、中2週で迎えた11戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は失速してしまい12着に終わった。

2月10日、中3週で迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

3月10日、中3週で迎えた13戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

7月15日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 曇/重）に出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のサクラオリオンをアタマ差振り切って久方ぶりの実戦を制した。

9月9日、中7週で迎えた15戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

9月30日、中2週で迎えた16戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい17着に終わった。

10月20日、中2週で迎えた17戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた18戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。17頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はタレてしまい16着に終わった。

5歳（2008年）

2月9日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は中村将之騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

3月29日、中6週で迎えた20戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。13着に敗れた。

5月25日、中7週で迎えた21戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったワンダーハヤブサから7馬身差の2着となった。

6月15日、中2週で迎えた22戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小坂忠士騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月20日、中4週で迎えた23戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のマックスチャンプをクビ差制して4勝目を獲得した。

6歳（2009年）

10月17日、約15か月の休養明けで迎えた24戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（4戦0勝）。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

11月29日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（5戦0勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。9着に敗れた。

12月27日、中3週で迎えた26戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で小坂忠士騎手（6戦0勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。10着に終わった。

7歳（2010年）

1月16日、中2週で迎えた27戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3190m 晴）に出走。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。9着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた28戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（7戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。

8月8日、約6か月の休み明けで迎えた29戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は高田潤騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月29日、中2週で迎えた30戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は今村康成騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。8着に敗れた。

10月9日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 雨）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（8戦0勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月31日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた32戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（9戦0勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。9着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた33戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外曇/良）に出走。鞍上は中村将之騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。11着に終わった。