ワンダーハヤブサ（2001年生、母オオシマソフィー）

ワンダーハヤブサ（2001年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋隼」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスキャン（当時13歳）と交配したオオシマソフィーが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）大島牧場。戦績は、中央平地28戦6勝2着2回、中央障害5戦1勝、地方2戦0勝2着1回。2006年のサマーチャンピオン(G3)で3着に入った他、2006年の関越ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

11月30日、デビュー戦は石橋守騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。馬体重は476kg。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったウェディングマターにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

12月14日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

3歳（2004年）

1月5日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のエイシンヒエイザンをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3月28日、中8週で迎えた5戦目は、3歳500万下のれんげ賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で石橋守騎手（4戦1勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

4月10日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石橋守騎手（5戦1勝）。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた7戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあやめ賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は石橋守騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。

4歳（2005年）

2月7日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、サンライズカップ（佐賀ダート1400m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したシュウマノチカラを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

3月19日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は石橋守騎手（7戦1勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

3月27日、連闘で迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

4月23日、中3週で迎えた12戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の文知摺特別（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のリトルプリンスを3/4馬身振り切って2勝目を奪取した。

5月22日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の中ノ岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

6月18日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の檜山特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

7月2日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンエムテイオーを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて3勝目をマークした。

7月16日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の駒場特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサクラビジェイを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月7日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（4戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のケイエススプリングを3/4馬身振り切って5勝目を手中に収めた。

9月3日、中3週で迎えた18戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で小林徹弥騎手（5戦3勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

5歳（2006年）

5月6日、約8か月の休み明けで迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小林徹弥騎手（6戦3勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

6月4日、中3週で迎えた20戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた21戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく10着に終わった。

7月1日、連闘で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの灘ステークス（京都ダート1800m 小雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエンシェントヒルを半馬身振り切って雨下の一戦を制した。

7月23日、中2週で迎えた23戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、伸びてきたオーガストバイオ決め手に屈してハナ差の2着となった。

8月15日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた24戦目は、G3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月30日、中6週で馬体重を前走から21kg戻して迎えた25戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（8戦1勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

6歳（2007年）

4月14日、約6か月半の休養明けで迎えた26戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に終わった。

4月22日、連闘で迎えた27戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（7戦3勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

11月17日、約7か月の休み明けで迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのトパーズステークス（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた29戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

7歳（2008年）

1月6日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた30戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、門松ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバテてしまい15着に終わった。

3月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた31戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月25日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のデンシャミチに7馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

7月12日、中6週で迎えた33戦目は、福島ジャンプステークス（福島障害芝3380m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。競走中止となった。

8歳（2009年）

6月21日、約11か月半の休み明けで迎えた34戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。3着に入った。

9歳（2010年）

6月20日、約12か月の休み明けで迎えた35戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 曇）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。9着に終わった。