ダノンフェイス（2013年生、母アイアムカミノマゴ）

ダノンフェイス（2013年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋顔。ダノンの顔となるような活躍を期待」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時12歳）と交配したアイアムカミノマゴが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2019年の武蔵野ステークス(G3)で3着に入った他、2020年の根岸ステークス(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ワイズマンから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ダノックスによって4,305万円で落札された。

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2016年）

2月7日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は526kg。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、シュナウザーに半馬身交わされて2着に敗北した。

2月28日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のヴェゼールに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3月13日、中1週で迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスリラーインマニラに2馬身の差をつけて制した。

5月15日、中8週で迎えた4戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月19日、中4週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

7月13日、中2週で迎えた6戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

11月20日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の錦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

4歳（2017年）

1月7日、中6週で迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

4月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったプレスティージオに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月30日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

6月11日、中5週で迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の小金井特別（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈の気力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のダブルコークに1馬身半の差をつけて3勝目を手に入れた。

7月22日、中5週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

9月23日、中8週で迎えた13戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月8日、中1週で迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のディーズプラネットに2馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。

11月19日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサウススターマンに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

6歳（2019年）

3月9日、約16か月の休み明けで迎えた16戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（3戦2勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

3月30日、中2週で迎えた17戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

5月25日、中7週で迎えた18戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

6月8日、中1週で迎えた19戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

9月7日、約3か月の休養明けで迎えた20戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（5戦2勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露したが、4着に終わった。

11月9日、中8週で迎えた21戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

7歳（2020年）

1月13日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のテーオーヘリオスに1馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

2月2日、中2週で迎えた23戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

3月14日、中5週で迎えた24戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

5月17日、中8週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには加われず9着に敗れた。

5月30日、中1週で迎えた26戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

7月12日、中5週で迎えた27戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

2020年7月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

10月29日、約3か月半の休養明けで迎えた28戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のゴールド争覇オープン（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。競走中止となった。

2020年12月8日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。