サイレントサード（2014年生、母アートオブダンサー）

サイレントサード（2014年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「カクテル名」。毛色は栗毛。種牡馬のタニノギムレット（当時15歳）と交配したアートオブダンサーが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡田牧場。主な勝ち鞍は2017年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、目名共同トレーニングセンターから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、Y.Y.BloodStockによって270万円で落札された。2歳のとき、山口ステーブルから「千葉サラブレッドセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

黒岩陽一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

9月11日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は466kg。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったミヤビベストに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月23日、中5週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

11月20日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、スターオービットに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

3歳（2017年）

1月29日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

4月2日、中8週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では印象的な伸び脚を見せたが、勝ったレッドアーサーにねじ伏せられてハナ差の2着に惜敗した。

4月22日、中2週で迎えた6戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ディーグランデに半馬身交わされて2着に敗北した。

5月20日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のコスモプラシデスに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

8月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

4歳（2018年）

6月9日、約10か月半の休み明けで迎えた9戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず最後はニシノオウカンと並んで9着同着となった。

9月30日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

11月11日、中5週で迎えた11戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。