トーヨーレインボー（1994年生、母Double Wiggle）

トーヨーレインボー（1994年5月30日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のDeputy Minister（当時15歳）と交配したDouble Wiggleが17歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地16戦7勝2着3回、地方1戦0勝。1997年のマイルチャンピオンシップ(G1)で3着に入った他、1998年の中京記念(ハンデG3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

土田稔厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

11月9日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。馬体重は454kg。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったスーパーナカヤマに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、サクラシーキングに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

12月8日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、極端なハイペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったワシントンカラーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（1997年）

1月7日、中3週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアズマダイヤモンドに7馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月24日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のマカオ・ジョッキークラブ・トロフィー（中京芝1700m 雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のワカサバロンに3馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

6月14日、中2週で迎えた6戦目は、4歳900万下の白丁花ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のユウキフジに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月6日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの菩提樹ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（2戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月4日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（3戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のケイワンバイキングに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月25日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手（4戦3勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメイショウユウシに1馬身3/4の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月16日、中2週で迎えた10戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で松永昌博騎手（5戦4勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松永昌博騎手（6戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のシャドウクリークを半馬身振り切って重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

4歳（1998年）

3月8日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松永昌博騎手（7戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で松永昌博騎手（8戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るナムラキントウンを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

4月5日、中1週で迎えた14戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で松永昌博騎手（9戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

5月30日、中7週で迎えた15戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で松永昌博騎手（10戦6勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

6月14日、中1週で迎えた16戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は12戦連続で松永昌博騎手（11戦6勝）。17頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

11月23日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、G3の全日本サラブレッドカップ（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で松永昌博騎手（12戦6勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。