ハナノロンシャン（1988年生、母ノトビート）

ハナノロンシャン（1988年3月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のラツキーソブリン（当時14歳）と交配したノトビートが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）ヒダカファーム。戦績は、中央平地24戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1992年の石狩特別(500万下)。

経歴

デビュー前

小原伊佐美厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

11月4日、デビュー戦は小原義之騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1200m 雨/重）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は460kg。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず15着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた2戦目は、清山宏明騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての12番人気で大外11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着を確保した。

12月16日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は小原義之騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

3歳（1991年）

2月3日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は清山宏明騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

2月25日、中2週で迎えた5戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず3着に敗れた。

3月9日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、4歳未勝利（中京ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は清山宏明騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるように急駛したが、マキバスクリーンに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月6日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で清山宏明騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、タイセイカグラにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月27日、中2週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で清山宏明騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

6月9日、中5週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で清山宏明騎手（5戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオーファンホープに約10馬身の大差をつけて待望の初勝利を挙げた。

6月29日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の羊ケ丘特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で清山宏明騎手（6戦1勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で清山宏明騎手（7戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のムーンライトレディを3/4馬身振り切って2勝目を収める

4歳（1992年）

2月8日、約7か月の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で清山宏明騎手（8戦2勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

3月1日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で清山宏明騎手（9戦2勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

4月25日、中7週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は9戦連続で清山宏明騎手（10戦2勝）。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で清山宏明騎手（11戦2勝）。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

6月14日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で清山宏明騎手（12戦2勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のキクノミンストレルをハナ差振り切って優勝

6月27日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の藻岩山特別（札幌芝1200m 晴/良）に51.5kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で清山宏明騎手（13戦3勝）。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したシーズアウーマンにクビ差届かず2着となった。

7月18日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のSTV賞（札幌芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は13戦連続で清山宏明騎手（14戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

8月1日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下のおおぞらステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で清山宏明騎手（15戦3勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

9月13日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の蓬莱峡特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で清山宏明騎手（16戦3勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

10月11日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で清山宏明騎手（17戦3勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

11月1日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で清山宏明騎手（18戦3勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に終わった。

5歳（1993年）

6月12日、約7か月半の休養明けで迎えた23戦目は、4歳以上900万下のTVh賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小原義之騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着を確保した。

7月11日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小原義之騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。