コウエイロマン（1996年生、母ダンツビューティ）

コウエイロマン（1996年3月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマークオブディスティンクション（当時10歳）と交配したダンツビューティが10歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は伊東政清。戦績は、中央平地12戦3勝、地方1戦0勝。1998年の小倉3歳ステークス(G3)に勝利した他、1998年のフェニックス賞(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

7月25日、デビュー戦は高橋亮騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマークキングオーをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

8月22日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのフェニックス賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユーセイシュタインに5馬身の差をつけて優勝

9月6日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（京都芝1200m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のトウカイナンバーに4馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月6日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で高橋亮騎手（3戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

3歳（1999年）

3月14日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高橋亮騎手（4戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

4月4日、中2週で迎えた6戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握り、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

6月10日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3の北海道スプリントカップ（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。11着に敗れた。

7月11日、中3週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた8戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの菩提樹ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

8月22日、中5週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた9戦目は、新潟日報賞（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

8月29日、連闘で迎えた10戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい8着に終わった。

10月2日、中4週で迎えた11戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい15着に終わった。

4歳（2000年）

8月6日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上1600万下のやまなみステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。17頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。先手を取り、忙しいペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず17着に終わった。

8月20日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。