タイセイパルサー（2013年生、母プリモレディ）

タイセイパルサー（2013年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋パルス状の可視光線を発生する天体」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のパイロ（当時8歳）と交配したプリモレディが13歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はグランド牧場。2015年のフェニックス賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、グランド牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、田中成奉によって993.6万円で落札された。

大橋勇樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

7月19日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は464kg。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサイモンゼーレをアタマ差だけ差し切って初白星を挙げた。

8月15日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり3着に敗れた。

10月18日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

3歳（2016年）

5月22日、約7か月の休養明けで迎えた4戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

6月12日、中2週で迎えた5戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた6戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず17着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた7戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のマカオジョッキークラブトロフィー（中京芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

7月31日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

4歳（2017年）

1月28日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は減速してしまい10着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた10戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では電光石火の末脚を披露し、3着に入り込んだ。

3月25日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

5月13日、中6週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では全く伸びず13着に敗れた。

7月16日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、3歳以上500万下のタイランドカップ（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（3戦0勝）。18頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

8月5日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた15戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた16戦目は、森裕太朗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったテルペリオンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

9月9日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で森裕太朗騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウカイエクレールに7馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

10月1日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で森裕太朗騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず最後はダンカンと並んで9着同着となった。

5歳（2018年）

1月7日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の舞鶴特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のドライバーズハイをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

4月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

4月22日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の桃山ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

5月6日、中1週で迎えた23戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた24戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は勢いを失って13着に敗れた。

12月1日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

12月9日、連闘で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下の堺ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

12月22日、中1週で迎えた27戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

6歳（2019年）

1月14日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい12着に終わった。

1月20日、連闘で迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の舞鶴ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

4月21日、約3か月の休養明けで迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の桃山ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦0勝）。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のエルリストンを半馬身振り切って4勝目を掴み取った。

6月22日、中8週で迎えた31戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、アハルテケステークス（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて13着に終わった。

7月14日、中2週で迎えた32戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、名鉄杯（中京ダート1800m 小雨/重）に出走。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

7歳（2020年）

1月25日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた33戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝2910m 晴/重）に出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。5着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝2910m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた35戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝2910m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月31日、約3か月半の休み明けで迎えた36戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝2910m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったピッツバーグから1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月21日、中2週で迎えた37戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。9着に敗れた。