エイシンアトム（1987年生、母エイシンキャンディ）

エイシンアトム（1987年3月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミルジヨージ（当時12歳）と交配したエイシンキャンディが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地14戦2勝2着2回、地方15戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1990年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

須貝彦三厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

1月28日、デビュー戦は須貝尚介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ベストアピールに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

2月10日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

5月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神芝1200m 雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で須貝尚介騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったニホンピロフラワーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月16日、中3週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（中京ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で須貝尚介騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

6月30日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で須貝尚介騎手（5戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマヤノアイビイに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月8日、連闘で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で須貝尚介騎手（6戦1勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて9着に敗れた。

8月11日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で須貝尚介騎手（7戦1勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエナジーターフを3/4馬身差し切って制した。

9月16日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（中京ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で須貝尚介騎手（8戦2勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

9月30日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（中京ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で須貝尚介騎手（9戦2勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

10月20日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で須貝尚介騎手（10戦2勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

11月11日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で須貝尚介騎手（11戦2勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

12月1日、中2週で迎えた13戦目は、J.クローン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’90ゴールデンスパートロフィー（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着を確保した。

12月16日、中1週で迎えた14戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の室町特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

4歳（1991年）

3月22日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた15戦目は、立花貢騎手を鞍上に迎えて、西麻布特別（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた16戦目は、仲春特別（大井ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で立花貢騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。10着に終わった。

5月6日、中3週で迎えた17戦目は、立夏特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で立花貢騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。6着に終わった。

5月17日、中1週で迎えた18戦目は、一般B3 C1（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で立花貢騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のカガスキーに半馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月5日、中2週で迎えた19戦目は、ペルセウス座特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で立花貢騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。9着に敗れた。

6月20日、中1週で迎えた20戦目は、一般B2 B3（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で立花貢騎手（5戦1勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。11着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた21戦目は、一般B3三四（大井ダート1500m 内回り晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で立花貢騎手（6戦1勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。7着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた22戦目は、一般B3三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で立花貢騎手（7戦1勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。8着に終わった。

12月2日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた23戦目は、石川浩文騎手を鞍上に迎えて、八面山賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた24戦目は、栗崎孝史騎手を鞍上に迎えて、スポニチ杯（中津ダート1760m 曇/稍重）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。8着に終わった。

5歳（1992年）

1月5日、中1週で迎えた25戦目は、高砂哲二騎手を鞍上に迎えて、八面山賞（中津ダート1760m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた26戦目は、八面山賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高砂哲二騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。7着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた27戦目は、一般B（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高砂哲二騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったトツプシユウレイからクビ差の2着に甘んじた。

2月24日、中1週で迎えた28戦目は、八面山賞（中津ダート1760m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で高砂哲二騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

3月8日、中1週で迎えた29戦目は、一般B（中津ダート1760m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で高砂哲二騎手（4戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。4着に敗れた。