ニホンピロフラワー（1987年生、母ルボックセローナ）

ニホンピロフラワー（1987年4月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時14歳）と交配したルボックセローナが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は大西ファーム。戦績は、中央平地36戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は1992年のオホーツクハンデキャップ(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

武邦彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

12月10日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

12月23日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

3歳（1990年）

1月13日、中2週で迎えた3戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

2月17日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

4月22日、中5週で迎えた7戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（阪神芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンアトムに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

6月3日、中1週で迎えた10戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

4歳（1991年）

3月3日、約9か月の休み明けで迎えた11戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

3月16日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で原田聖二騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のレッドビエントをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

4月14日、中3週で迎えた13戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた14戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

5月12日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の高尾特別（東京芝1400m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（5戦1勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

7月20日、中9週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず12着に敗れた。

8月3日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（7戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

8月18日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（8戦1勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

9月14日、中3週で迎えた19戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/不良）に出走。15頭立ての4番人気で16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したセンターショウセイに3/4馬身届かず2着となった。

9月29日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

10月26日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（10戦1勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は安田康彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、勝ったケイマッチにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

12月7日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（11戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（1992年）

1月12日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（12戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったフォーシュアーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

2月2日、中2週で迎えた26戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（13戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のニシノセイウンをクビ差振り切って3勝目をマークした。

2月15日、中1週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下の大和特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（14戦2勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

3月8日、中2週で迎えた28戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい8着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（15戦2勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は垂れてしまい12着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の赤穂特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は猿橋重利騎手（1戦0勝）。17頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた31戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1200m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた32戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい9着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた33戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で久保田英敬騎手（1戦0勝）。17頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた34戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中京ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したプランタンシェクルに3/4馬身届かず2着となった。

7月25日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1000m 雨/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は安田康彦騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のエイコウロイヤルに1馬身1/4の差をつけて4勝目を手に入れた。

8月22日、中3週で迎えた36戦目は、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。