フォーシュアー（1987年生、母ヒンドゴツド）

フォーシュアー（1987年2月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時13歳）と交配したヒンドゴツドが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）北英牧場。戦績は、中央平地20戦5勝2着3回、地方1戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は1992年の鈴鹿特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

5月27日、デビュー戦は北川和典騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。馬体重は448kg。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエメラルドレディーに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月17日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中京芝1000m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったサムソンクイーンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月1日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下のえのき賞（中京芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るテイエムダンガンをハナ差だけ差し切って1番人気に応えた。

4歳（1991年）

4月20日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

5月26日、中2週で迎えた6戦目は、5歳以上900万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北川和典騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

6月1日、連闘で迎えた7戦目は、5歳以上900万下（京都芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

6月22日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は北川和典騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

11月23日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上500万下の清洲特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北川和典騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた10戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の長篠特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、ハギノスイセイに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

5歳（1992年）

1月12日、中4週で迎えた11戦目は、日吉正和騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のニホンピロフラワーに4馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

1月25日、中1週で迎えた12戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、サンエムハートに半馬身交わされて2着に敗北した。

2月2日、連闘で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は日吉正和騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスパニシュリーダーを半馬身振り切って下馬評通りの実力を証明した。

3月14日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田島信行騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く粘り込んで先頭をうかがい、最後は2着のワカサライジンをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

11月15日、約8か月の休養明けで迎えた15戦目は、桂川ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北川和典騎手（4戦1勝）。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた16戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、’92ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい12着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた17戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

6歳（1993年）

1月9日、中2週で迎えた18戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、サンライズステークス（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた19戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、羅生門ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

2月14日、中1週で迎えた20戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の橿原ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

6月30日、約4か月半の休養明けで迎えた21戦目は、山内和明騎手を鞍上に迎えて、マイル争覇（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったカズノタンポポから5馬身差の2着に敗北した。