サンエムハート（1986年生、母サンエムジョオー）

サンエムハート（1986年5月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のステイールハート（当時14歳）と交配したサンエムジョオーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）磯野牧場。戦績は、中央平地42戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は1992年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

松田正弘厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

12月4日、デビュー戦は佐藤正雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るグリーンシンザンを豪快な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月24日、中2週で迎えた2戦目は、3歳400万下の千両賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤正雄騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい13着に敗れた。

3歳（1989年）

1月14日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤正雄騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

4月29日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、4歳400万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤正雄騎手（3戦1勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて7着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた5戦目は、4歳400万下のこでまり賞（阪神芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤正雄騎手（4戦1勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。

6月11日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上400万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は6戦連続で佐藤正雄騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、プロフィールに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

6月25日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤正雄騎手（6戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のミズホファントムに3馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

7月9日、中1週で迎えた8戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のアカシヤステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月22日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤正雄騎手（7戦2勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい16着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤正雄騎手（8戦2勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

12月2日、中3週で迎えた11戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’89ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

4歳（1990年）

1月14日、中5週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤正雄騎手（9戦2勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

1月28日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤正雄騎手（10戦2勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

3月10日、中5週で迎えた14戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に敗れた。

3月24日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の知多特別（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は佐藤正雄騎手（11戦2勝）。15頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて10着に終わった。

8月11日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上500万下の噴火湾特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤正雄騎手（12戦2勝）。6頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず4着に終わった。

8月25日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤正雄騎手（13戦2勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、エレクトロアートに半馬身交わされて2着となった。

9月8日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の湯浜特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤正雄騎手（14戦2勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

9月23日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤正雄騎手（15戦2勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、ララファイターに交わされて1馬身半差の2着となった。

10月20日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤正雄騎手（16戦2勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤正雄騎手（17戦2勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

11月24日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤正雄騎手（18戦2勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で佐藤正雄騎手（19戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のオクラホマシチーを3/4馬身振り切って久々に白星を挙げた。

5歳（1991年）

1月13日、中4週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で佐藤正雄騎手（20戦3勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き5着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の大和特別（京都ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で佐藤正雄騎手（21戦3勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

2月16日、中2週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で佐藤正雄騎手（22戦3勝）。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったパリスファントムにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

3月9日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は13戦連続で佐藤正雄騎手（23戦3勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月24日、約8か月半の休み明けで迎えた28戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で佐藤正雄騎手（24戦3勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

12月7日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で佐藤正雄騎手（25戦3勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

12月22日、中1週で迎えた30戦目は、小谷祐司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

6歳（1992年）

1月12日、中2週で迎えた31戦目は、5歳以上900万下の稲荷特別（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は佐藤正雄騎手（26戦3勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

1月25日、中1週で迎えた32戦目は、日吉正和騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフォーシュアーを猛烈な末脚で半馬身差し切って4勝目をゲットした。

2月15日、中2週で迎えた33戦目は、5歳以上900万下の大和特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤正雄騎手（27戦3勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

3月1日、中1週で迎えた34戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は日吉正和騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

3月14日、中1週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた36戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は日吉正和騎手（2戦1勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

5月10日、中4週で迎えた37戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で日吉正和騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、3着に入った。

5月30日、中2週で迎えた38戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神芝1200m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

6月14日、中1週で迎えた39戦目は、5歳以上900万下の鷹取特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

6月28日、中1週で迎えた40戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた41戦目は、5歳以上900万下の飛騨特別（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は日吉正和騎手（4戦1勝）。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。

9月5日、中7週で迎えた42戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。