ファーストバルーン（1999年生、母シルクマリア）

ファーストバルーン（1999年5月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダンシングブレーヴ（当時16歳）と交配したシルクマリアが16歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は三輪幸子。戦績は、中央平地9戦0勝、地方19戦2勝2着5回。主な勝ち鞍は2003年の3歳以上C2。

経歴

デビュー前

1歳のとき、三輪稔から「北海道8月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場され、広松茂年によって1,260万円で落札された。

吉永正人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2001年）

12月1日、デビュー戦は徳吉孝士騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は432kg。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で徳吉孝士騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

3歳（2002年）

1月13日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で徳吉孝士騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

7月28日、約6か月半の休養明けで迎えた4戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

8月25日、中3週で迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

9月8日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は徳吉孝士騎手（3戦0勝）。18頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。15着に終わった。

10月6日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

10月19日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

11月24日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下の野地特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

4歳（2003年）

2月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、井上悦児騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1300m 曇/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマインシェーナを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

2月24日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で井上悦児騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したモルフェレヴィーを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月12日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で井上悦児騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

7月21日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた13戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で井上悦児騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

8月14日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で井上悦児騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

8月23日、連闘で迎えた15戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したイワイザケを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月14日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月4日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上C2（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のカナハラサプリームに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月16日、中5週で迎えた18戦目は、3歳以上C2（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は井上悦児騎手（5戦0勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るオーミアスランを上がり0位の末脚でクビ差だけ差し切って優勝

12月22日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は井上悦児騎手（6戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したロケットバルーンを捕まえ切れず、アタマ差の2着に惜敗した。

5歳（2004年）

1月4日、中1週で迎えた21戦目は、石川浩文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は井上悦児騎手（7戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月28日、中3週で迎えた24戦目は、永尾正則騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

3月13日、中1週で迎えた25戦目は、前野幸一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

3月29日、中1週で迎えた26戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したルノンを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

4月10日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上C1（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上C1（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は永尾正則騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。