サンヴァンサン（2007年生、母ルミネンス）

サンヴァンサン（2007年1月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「イタリアのヴァッレ・ダオスタ州のコムーネのひとつ（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のクロフネ（当時9歳）と交配したルミネンスが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地17戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

平田修厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

10月25日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は414kg。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナムラアトラクトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月20日、中7週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて5着に敗れた。

3歳（2010年）

4月10日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に敗れた。

7月10日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

10月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では伸びが劣勢になり17着に終わった。

12月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

4歳（2011年）

1月23日、中3週で迎えた7戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

4月24日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6月5日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、アオゾラペダルに交わされて4馬身差の2着となった。

7月2日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤懸貴志騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したエーシンアガペーを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

7月24日、中2週で迎えた11戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のプリティカポレイに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

10月30日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメメビーナスを半馬身振り切って優勝

5歳（2012年）

1月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の門司ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は国分優作騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

4月22日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

7月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に終わった。

8月11日、中3週で迎えた16戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では全く伸びず12着に終わった。

11月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の八坂ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦1勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に終わった。