エーシンアガペー（2007年生、母エイシンアイノウタ）

エーシンアガペー（2007年4月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋神の愛」。毛色は青毛。種牡馬のロージズインメイ（当時7歳）と交配したエイシンアイノウタが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は小河豊水。戦績は、中央平地18戦1勝2着2回、地方23戦9勝2着7回。2012年の摂津盃(ハンデ地方重賞)に勝利した他、2013年の福山牝馬特別(牝地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、小河豊水から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、平井宏承によって2,467.5万円で落札された。

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

7月4日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、勝ったウインディーリングにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

7月31日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月7日、連闘で迎えた4戦目は、3歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

9月8日、中4週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

9月23日、中1週で迎えた6戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のぎふ清流大会ミナモカップ（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るスノーヒルを凄まじい末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

11月9日、中6週で迎えた7戦目は、一般B6（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと末脚を伸ばして、最後は2着のマツノジャンプに1馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2011年）

1月15日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2600m 雪/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず12着に終わった。

4月2日、中8週で迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

5月22日、中6週で迎えた11戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

5月29日、連闘で迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り雨/不良）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた13戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の粟島特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったペンテシレイアに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月2日、中2週で迎えた14戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のサンヴァンサンに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月16日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の蹴上特別（京都ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

10月15日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 小雨/不良）に出走。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

11月26日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の田川特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

12月17日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

5歳（2012年）

1月9日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた21戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

2月14日、中2週で迎えた22戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、フェブラリーカップ（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したベストランを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月6日、中2週で迎えた23戦目は、生谷温泉伊沢の里特別（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったエアレモネードにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

4月4日、中3週で迎えた24戦目は、天然温泉あま湯特別（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったキョウワシャドーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

4月18日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上A2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦0勝）。5頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシークレバーに2馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

5月16日、中3週で迎えた26戦目は、エメラルド特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中学騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月31日、中1週で迎えた27戦目は、兵庫の特産品特別（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で田中学騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニシノイーグルに5馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

6月14日、中1週で迎えた28戦目は、ザ・プレミアム・モルツカップ（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中学騎手（6戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

8月2日、中6週で迎えた29戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（姫路ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田中学騎手（7戦2勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、勝ったロッソトウショウにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

9月7日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデ地方重賞の摂津盃（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で田中学騎手（8戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のホクセツサンデーに2馬身半の差をつけて6勝目を収める

10月10日、中4週で迎えた31戦目は、地方重賞の姫山菊花賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で田中学騎手（9戦3勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったホクセツサンデーにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

11月7日、中3週で迎えた32戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫クイーンカップ（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で田中学騎手（10戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

12月6日、中3週で迎えた33戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の園田金盃（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

6歳（2013年）

1月4日、中3週で迎えた34戦目は、楽天競馬賞（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中学騎手（11戦3勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のブライトフェースに2馬身の差をつけて7勝目をつかんだ。

1月27日、中2週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた35戦目は、地方重賞のマイル争覇（福山ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（12戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のフレアリングマリーに1馬身の差をつけて8勝目を手に入れた。

2月24日、中3週で迎えた36戦目は、牝馬限定地方重賞の福山牝馬特別（福山ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（13戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のロッソトウショウに3馬身の差をつけて制した。

3月21日、中3週で迎えた37戦目は、紀泉の草卵特別（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（14戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトライをアタマ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

4月12日、中2週で迎えた38戦目は、ネオティーズ杯（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中学騎手（15戦7勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したホクセツサンデーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月3日、中2週で迎えた39戦目は、地方重賞の兵庫大賞典（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中学騎手（16戦7勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では逸出した伸びを見せたが、伸びてきたエリモアラルマ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月2日、中8週で迎えた40戦目は、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中学騎手（17戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月16日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた41戦目は、ハンデ地方重賞の摂津盃（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田中学騎手（18戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。