ペンテシレイア（2007年生、母アコースティクス）

ペンテシレイア（2007年3月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ギリシャ伝説のアマゾーン族の美しき女王」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時7歳）と交配したアコースティクスが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地12戦2勝、地方2戦2勝。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

12歳のとき、ノーザンファームから「ノーザンファーム繁殖牝馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ビッグレッドファームによって220万円で落札された。

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,400万円（35万×40口）で一口馬主が募集された。

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2010年）

7月17日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は500kg。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

8月15日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み7着に沈んだ。

9月5日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

9月25日、中2週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4歳（2011年）

4月20日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、一般C2十二（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイチフジキングに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月9日、中2週で迎えた6戦目は、あうる賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のラヴリーバードに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

6月11日、中4週で馬体重を前走から27kg減らして迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の粟島特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエーシンアガペーに2馬身半の差をつけて制した。

8月14日、中8週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のトウショウカムイを3/4馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

10月10日、中7週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のかがやき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に敗れた。

11月12日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

12月11日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

5歳（2012年）

2月5日、中7週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って15着に敗れた。

2月25日、中2週で迎えた13戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

5月5日、中9週で馬体重を前走から32kg減らして迎えた14戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。