オールオブナイト（2011年生、母ピサノグラフ）

オールオブナイト（2011年4月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「夜の全て」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時10歳）と交配したピサノグラフが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地31戦1勝2着5回、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は2014年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

6歳のとき、市川義美ホールディングスから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、飛野牧場によって1,620万円で落札された。

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

7月6日、デビュー戦は川須栄彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は408kg。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したキタサンラブコールを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

8月4日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったクールジョジョに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月24日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（函館芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（2戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み3着に沈んだ。

11月3日、中9週で迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月1日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したリラヴァティに半馬身届かず2着に敗北した。

3歳（2014年）

1月19日、中6週で迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

4月26日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したタガノバラードを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月11日、中1週で迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のニホンピロディールに1馬身1/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月19日、中9週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下のタイランドカップ（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

9月7日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に敗れた。

11月9日、中8週で迎えた11戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

4歳（2015年）

2月14日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた13戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の八代特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず11着に終わった。

5月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に敗れた。

6月21日、中4週で迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

7月11日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

7月26日、中1週で迎えた17戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/重）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

8月15日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

10月24日、中9週で迎えた19戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

12月12日、中6週で迎えた20戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したデルマアラレチャンにハナ差届かず2着となった。

5歳（2016年）

1月30日、中6週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

3月21日、中6週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では出色の末脚を披露したが、4着に終わった。

3月26日、連闘で迎えた23戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

6月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

7月30日、中6週で迎えた25戦目は、K.ティータン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

8月14日、中1週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず11着に終わった。

8月20日、連闘で迎えた27戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 雨/不良）に出走。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入り込んだ。

9月3日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

11月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

6歳（2017年）

1月22日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月13日、中2週で迎えた31戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着を確保した。

6月27日、約4か月半の休養明けで迎えた32戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦の門別グランシャリオ賞（大井ダート1400m 曇/重）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

7月28日、中3週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた33戦目は、牝馬限定戦のサマーナイト賞（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西啓太騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず9着に終わった。

8月12日、中1週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた34戦目は、盆踊り賞（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で西啓太騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。