カリオストロ（2017年生、母アルピナブルー）

カリオストロ（2017年4月27日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のエイシンフラッシュ（当時10歳）と交配したアルピナブルーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はタバタファーム。2020年のフィリーズレビュー(牝G2)で4着に入った他、2020年の橘ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

8月18日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったメメントモリにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

9月1日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたエグレムニ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月22日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて難なく抜け出し、最後は2着のクリノアマリリスに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月5日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳1勝クラスのりんどう賞（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

12月1日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、2歳1勝クラスの万両賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のカイルアコナに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3歳（2020年）

3月15日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯フィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で松山弘平騎手（5戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた7戦目は、L.ヒューイットソン騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

5月10日、中3週で迎えた8戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（6戦2勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて、最後は2着のジュンライトボルトに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

8月23日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のテレビ西日本賞北九州記念（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後は力尽きて18着に敗れた。

10月18日、中7週で迎えた10戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、ジャンダルムに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

11月15日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で亀田温心騎手（1戦0勝）。17頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい17着に終わった。

4歳（2021年）

2月20日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

4月24日、中8週で迎えた13戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は亀田温心騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

5月30日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（中京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で亀田温心騎手（3戦0勝）。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

8月29日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、6着を確保した。

10月17日、中6週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は亀田温心騎手（4戦0勝）。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

11月27日、中5週で迎えた17戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で亀田温心騎手（5戦0勝）。17頭立ての15番人気で大外17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

2021年12月2日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。