バイオレットパワー（2011年生、母ベストアクトレス）

バイオレットパワー（2011年3月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋力強い走りより」。毛色は栗毛。種牡馬のティンバーカントリー（当時19歳）と交配したベストアクトレスが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道野付郡別海町、生産者はハーモニーストックファーム。戦績は、中央平地3戦0勝、地方31戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2014年の南天レース(C1一)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、野付ライディングファームから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

境直行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

7月21日、デビュー戦は小坂忠士騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は418kg。18頭立ての17番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい18着に終わった。

3歳（2014年）

3月1日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

3月15日、中1週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた3戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では速い脚を使えず16着に終わった。

4月14日、中3週で馬体重を前走から15kg戻して迎えた4戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、3歳C2二（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた5戦目は、3歳C2二（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本政聡騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

5月6日、連闘で迎えた6戦目は、3歳C2三（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本政聡騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のナスノケリーに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月24日、中2週で迎えた7戦目は、3歳C1二（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本政聡騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

6月7日、中1週で迎えた8戦目は、3歳C1二（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で山本政聡騎手（4戦1勝）。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

6月16日、連闘で迎えた9戦目は、3歳C1二（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山本政聡騎手（5戦1勝）。5頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るラヴピースを別次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目を収める

6月30日、中1週で迎えた10戦目は、3歳戦の南天レース（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で山本政聡騎手（6戦2勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るオーバートゥループを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って3勝目を収める

7月26日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、3歳戦の一関夏まつりレース（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で山本政聡騎手（7戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

8月14日、中2週で迎えた12戦目は、大坪慎騎手を鞍上に迎えて、3歳B2二（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた13戦目は、一般C2六（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は山本政聡騎手（8戦3勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月1日、連闘で迎えた14戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、一般C2五（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

9月7日、連闘で迎えた15戦目は、一般C2六（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったレディパッションに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月15日、連闘で迎えた16戦目は、一般C2三（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は山本政聡騎手（9戦3勝）。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に終わった。

9月28日、中1週で迎えた17戦目は、一般C2五（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月6日、連闘で迎えた18戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、一般C2三（盛岡ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

10月12日、連闘で迎えた19戦目は、菊地康朗騎手を鞍上に迎えて、一般C2五（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

10月20日、連闘で迎えた20戦目は、一般C2二（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は山本政聡騎手（10戦3勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月27日、連闘で迎えた21戦目は、一般C2一（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本政聡騎手（11戦3勝）。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり3着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた22戦目は、一般C2二（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（3戦0勝）。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に終わった。

11月17日、連闘で迎えた23戦目は、一般C2五（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は山本政聡騎手（12戦3勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

11月23日、連闘で迎えた24戦目は、一般C2二（水沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったランドグローリーに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

12月1日、連闘で迎えた25戦目は、一般C2四（水沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は山本政聡騎手（13戦3勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月8日、連闘で迎えた26戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、一般C2二（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

12月14日、連闘で迎えた27戦目は、一般C2九（水沢ダート1400m 小雪/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂口裕一騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

12月29日、中1週で迎えた28戦目は、一般C2十一（水沢ダート1400m 小雪/不良）に出走。鞍上は3戦連続で坂口裕一騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたヒシニース決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4歳（2015年）

3月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、夢競馬スタート（水沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で坂口裕一騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい7着に終わった。

3月28日、連闘で迎えた30戦目は、岩手早咲き（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂口裕一騎手（4戦0勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

4月4日、連闘で迎えた31戦目は、一般C2十五（水沢ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で坂口裕一騎手（5戦0勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた32戦目は、一般C2十六（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は大坪慎騎手（1戦0勝）。7頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた33戦目は、一般C2十五（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大坪慎騎手（2戦0勝）。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

7月4日、中7週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた34戦目は、一般C2十七（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大坪慎騎手（3戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。