アポインテッドボブ（2004年生、母Danzerella）

アポインテッドボブ（2004年3月28日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「約束された＋人名」。毛色は鹿毛。種牡馬のヨハネスブルグ（当時5歳）と交配したDanzerellaが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地21戦3勝2着2回、地方7戦0勝。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

5月5日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。馬体重は536kg。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に敗れた。

6月9日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1000m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のセクシーザムライを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

7月21日、中3週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に敗れた。

10月20日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、アポロダヴィンチに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

11月10日、中2週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のロードレンジャーに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月8日、中3週で迎えた7戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のファルカタリアに2馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

4歳（2008年）

1月12日、中4週で迎えた8戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

3月2日、中6週で迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月29日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた10戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、ビッグジェムに半馬身交わされて2着に敗北した。

5月18日、中6週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

9月13日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず最後はキラライットウセイと並んで7着同着となった。

10月19日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の天王山特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は一杯になって13着に敗れた。

5歳（2009年）

1月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、かなりのハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

2月14日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい16着に敗れた。

3月29日、中5週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ伸び切れず13着に敗れた。

4月19日、中2週で迎えた17戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の袖ケ浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

6月28日、中9週で迎えた18戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

9月19日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の十日町特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって8着に終わった。

9月27日、連闘で迎えた20戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって10着に終わった。

12月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の南総特別（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

6歳（2010年）

3月17日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、シリウス賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた23戦目は、桜波スプリント（船橋ダート1000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びを欠き11着に終わった。

4月20日、連闘で迎えた24戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、ケンタウルス賞（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

7歳（2011年）

4月20日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた25戦目は、達城龍次騎手を鞍上に迎えて、エイプリル賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。

5月20日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた26戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、小田原市特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた27戦目は、ハッピーナイト賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は達城龍次騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

6月14日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、川崎スパーキングスプリント（川崎ダート900m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で達城龍次騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。