タンゴノアール（2021年生、母ローザレーヌ）

タンゴノアール（2021年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ダンス音楽+黒(仏)。本馬の毛色より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のホッコータルマエ（当時12歳）と交配したローザレーヌが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は西村牧場。主な勝ち鞍は2024年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、西村牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、千葉正人によって1,540万円で落札された。

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2023年）

6月17日、デビュー戦は永野猛蔵騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー東京（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

7月23日、中4週で迎えた2戦目は、2歳戦の2歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で永野猛蔵騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず13着に敗れた。

9月17日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、2歳戦の2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で永野猛蔵騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

10月21日、中4週で迎えた4戦目は、小林凌大騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の2歳未勝利（新潟ダート1800m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい12着に終わった。

12月2日、中5週で迎えた5戦目は、2歳戦の2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林凌大騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

3歳（2024年）

1月13日、中5週で迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、4着に入った。

2月11日、中3週で迎えた7戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

3月30日、中6週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は永野猛蔵騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、最後はプレシュラージュと並んで4着同着となった。

4月13日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のバスターウルフに1馬身3/4の差をつけて待望の初白星を挙げた。

5月18日、中4週で迎えた10戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は永野猛蔵騎手（4戦0勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

7月7日、中6週で迎えた11戦目は、小林脩斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

8月15日、中5週で馬体重を前走から27kg増やして迎えた12戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C1二三四（大井ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に敗れた。

9月13日、中3週で迎えた13戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、スティンガー賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた14戦目は、おひつじ座特別（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のマリアッチに2馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

10月15日、中1週で迎えた15戦目は、アンドロメダ賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、ロデオにアタマ差交わされて2着となった。

11月8日、中2週で迎えた16戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、汐見坂賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた17戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、ヘルマン坂賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るシャンボールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月29日、中3週で迎えた18戦目は、乃木坂賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のポンドボーイに3馬身の差をつけて4勝目を収める

4歳（2025年）

1月16日、中2週で迎えた19戦目は、初夢賞（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るクラウンシューターを上がり3位タイの末脚で3/4馬身差し切って勝利を手中に収めた。

4月17日、約3か月の休養明けで迎えた20戦目は、アーバンステージ卯月賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたマルカンラニ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月30日、中1週で迎えた21戦目は、春風賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（4戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアヴァニイを半馬身振り切って圧倒的人気に応えた。

5月20日、中2週で迎えた22戦目は、一般B1二（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で御神本訓史騎手（5戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のエスケンドリームに3馬身の差をつけて7勝目を挙げた。

8月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、東京記念トライアル（大井ダート2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で御神本訓史騎手（6戦5勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

9月2日、中2週で迎えた24戦目は、セプテンバー賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で御神本訓史騎手（7戦5勝）。5頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロイヤルペガサスを次元の違う末脚で半馬身差し切って勝利をモノにする