パープルコブラ（2001年生、母クリスタルレイル）

パープルコブラ（2001年6月13日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋コブラ（蛇、車名）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハンセル（当時13歳）と交配したクリスタルレイルが22歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は下村繁正。戦績は、中央平地25戦0勝2着1回、中央障害1戦0勝、地方5戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2006年のケヤキ賞(一般B1以上A3以下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、下村繁正から「北海道8月市場サラブレッド1歳」と「北海道10月市場サラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

飯田雄三厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

7月31日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

8月21日、中2週で迎えた2戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

10月2日、中5週で迎えた3戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。

11月9日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、中川雅之騎手を鞍上に迎えて、3歳A2（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るママーズラブを上がり0位の末脚でハナ差だけ差し切って初白星を挙げた。

11月28日、中2週で迎えた5戦目は、徳留康豊騎手を鞍上に迎えて、プロキオン特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ウルトラダンに交わされて1馬身差の2着となった。

12月12日、中1週で迎えた6戦目は、シルキー杯（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は中川雅之騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のレオオーシャンに4馬身の差をつけて2勝目を収める

4歳（2005年）

1月2日、中2週で迎えた7戦目は、初夢特別石川県馬主協会長賞（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で中川雅之騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ホッカイローランにクビ差交わされて2着に甘んじた。

2月6日、中4週で迎えた8戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

2月26日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

3月26日、中3週で迎えた10戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

10月8日、約6か月半の休み明けで迎えた11戦目は、畑端省吾騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

10月22日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で畑端省吾騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

11月13日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で畑端省吾騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

5歳（2006年）

2月25日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた14戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は上野翔騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

3月26日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に敗れた。

4月16日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は畑端省吾騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

5月14日、中3週で迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したスマートエッジを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着となった。

5月27日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1300m 雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

6月27日、中3週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた19戦目は、ケヤキ賞（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきり、で一団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のウインフィエーロに1馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

7月15日、中2週で迎えた20戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場なく14着に終わった。

8月13日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見所を作れず11着に終わった。

10月15日、中8週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の天王山特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は畑端省吾騎手（4戦0勝）。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

6歳（2007年）

2月17日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の大和特別（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた24戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の播磨特別（阪神芝1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は上野翔騎手（2戦0勝）。17頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

4月21日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のシドニートロフィー（京都芝1400m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で上野翔騎手（3戦0勝）。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

5月13日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の秋川特別（東京芝1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての18番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

8月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から6kg戻して迎えた28戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の小郡特別（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

9月2日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

7歳（2008年）

3月9日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた30戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。12着に敗れた。

10月4日、約7か月の休み明けで迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の浅口特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は中村将之騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。